地域の歴史散歩

2012年10月15日

平成24年10月13日土曜日 サンシャイン通り会のメンバーで、真栄里泰山先生をお招きして通り会周辺(那覇市東町、西、通堂町)の歴史探訪(散歩)に出かけてきました。

那覇市は歴史事業で、各地にその説明を記した案内板を設置しており、この設置に尽力なされたのが真栄里先生で、現在は沖縄大学客員教授としてご活躍なさっております。

今回は、その歴史案内板を巡り身近で知らなかった歴史にふれる機会に恵まれました。

それではその一部をご紹介しましょう

最初は国道58号線旭橋交差点よりサンシャイン通り(国道390号)に入り、最初の信号を左折100m右にあります

1.御仮屋敷跡

 琉球王国を支配下に置く薩摩藩が、管理のために置いた在番所です。1628年に設置され3年毎の入れ替わりで17名程度常駐していたそうです。この前面道路が那覇のメインストリートで、大綱引きもここから始まったようです。

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次は沖縄ポートホテルさん裏、専門学校角にある

2.親見世跡

 ここは琉球王朝の貿易品を販売する「お店」跡。この後島津侵攻の降伏会議場所。この周辺が那覇の市場中心地であった。那覇警察所、山形屋(鹿児島のデパート)から山形屋倉庫、現在では専門学校となっています。
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次は那覇市医師会側にある

3.天使館跡

 中国柵封使を迎えた館。王の代替わり毎に訪れた中国よりの使者300~500名の接待用の屋敷跡です。通常は、砂糖の保管管理に「砂糖座」として使用されていました。その後は、那覇行政と薩摩藩在番所との折衝のための「那覇里主所(なはさとぬしじょ)」とされ、その後、旧那覇市役所となりました。




4.那覇港埠頭

 現在の那覇埠頭ターミナル(通堂町:とんどうちょう)です。
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この近くには、御物城(おものぐすく:貿易品保管庫)、硫黄城(いおうぐすく:貿易品の硫黄の保管庫)、ロワジールホテル裏の三重城(みーぐすく:港守備の砦、砲台)、その対岸那覇軍港の屋良座森城がありました。

また、航海の安全を祈願する神様は、天妃小学校裏の天妃(媽祖)宮のほか、この那覇港には「沖宮」がありました。この御宮は現在は奥武山運動公園内の丘の上にあります。今でもその後を示す鳥居が埠頭ターミナル前面のコンテナの陰に隠れてひっそりと残っています。
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三重城(みーぐすく)は、宮古、八重山ほか離島の方々が、ふるさとのご先祖様へ御祈りを捧げる場所、霊所としての御願(うがん)場所として多くの方訪れる場所です。

現在その地は、第11管区海上保安庁の信号棟となっており、今でも海の安全と那覇港を守っています。
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この日午前10時から始まり、大幅に時間オーバーし歩き続けた皆様、お疲れ様でした。

気付かなかった地域の歴史が身近に感じさせてくれました 真栄里先生 大変ありがとうございました。

大変有意義な一日となりました。

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Posted by なーふぁー at 15:08│Comments(0)散策
 
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